【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
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- Image Credit: X-ray: NASA/CXC/GSFC/B. J. Williams et al.; Optical: NASA/ESA/STScI
- sorae - 星の最期を伝える16万光年先の超新星残骸、ハッブルとチャンドラが観測
こちらは、soraeが2024年9月23日の記事内で紹介した『超新星残骸「SNR 0519-69.0」』です。超新星残骸とは、太陽よりも質量が大きい恒星などによる超新星爆発が起きた後に観測される天体のことをいいます。
この画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡とX線観測衛星「チャンドラ」を使って取得された画像をもとに作成されました。画像の幅は約88光年に相当します。人の目では捉えることができないX線のデータも含まれているため、ハッブルのデータは赤と白、チャンドラのデータはX線のエネルギーが低いほうから順に緑・青・紫で着色されています。
スミソニアン天体物理観測所のチャンドラX線センターによると、この超新星残骸は白色矮星で起こる「Ia型超新星」によって形成されたと考えられています。白色矮星は、単独では超新星爆発を起こさない太陽のような軽い星が、恒星としての死を迎えた後に進化した天体です。Ia型超新星は、白色矮星の質量が増えて太陽の約1.4倍(チャンドラセカール限界)に達した時に起きるとされています。どうして白色矮星の質量が増えるのかについては、白色矮星とともに連星をなす恒星から流れ出たガスが降り積もるか、あるいは白色矮星どうしの合体が理由だと考えられています。
文/sorae編集部