【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
Source
- Image Credit: 国立天文台
- sorae - 原始惑星系円盤の失うはずのガスを大量検出。残存か供給なのか?
こちらは、soraeが2019年12月23日の記事内で紹介した『周囲にデブリ円盤とガスが広がるくじら座49番星の想像図』です。
樋口あや氏(国立天文台)らの研究チームは、南米・チリにある電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」を使い、くじら座の方向186光年先にある4000万歳ほどの若い恒星「くじら座49番星(49 Ceti)」の観測を実施しました。
くじら座49番星は周囲に円盤を伴っている様子が確認されていますが、4000万歳という年齢から、惑星形成は最終段階にあるとみられています。この年齢では原始惑星系円盤からガスが散逸し、塵を主成分とした「デブリ円盤」が広がっているものと考えられてきました。
ところが2017年、樋口氏らの観測により、世界で初めてデブリ円盤から炭素原子ガスが検出されました。今回、研究チームがアルマ望遠鏡による15時間の再観測を実施した結果、くじら座49番星のデブリ円盤における炭素原子の分布状況が判明。その量が従来の想定に対して10倍も多いことが明らかになったのです。
(元記事より引用)
文/sorae編集部