(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
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- sorae - ガリレオ探査機はどのようにして「地球上の生命」を発見したか? カール・セーガンの「実験」
こちらは、soraeが2023年12月6日の記事内で紹介した『ガリレオ探査機が600万km離れた場所から見た地球と月』です。
1989年10月、アメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「ガリレオ(Galileo)」が打ち上げられました。木星に到達するのに十分な速度を得るために、ガリレオはまず太陽系内を何度か周回し、地球や金星をフライバイ(接近通過)して加速する必要がありました。
フライバイを行った時、ガリレオは本来の目的である木星探査に先立って地球を観測しました。その時、カール・セーガン(※1)率いる科学者グループは、ガリレオに搭載された観測機器から得られたデータを用いて地球上に「生命」を発見したのです。今からおよそ30年前のことです。
※1…カール・セーガン(Carl Sagan、1934 – 1996):アメリカの天文学者。バイキング、ボイジャー、ガリレオなどの惑星探査計画に携わり、『コスモス』やSF小説『コンタクト』などの著作でも有名。
もちろん、私たちは人類を含む生命が地球上に存在することを知っています。しかし、異星人の立場になって、ガリレオと同様の観測機器を搭載した宇宙船を太陽系の第3惑星(地球)に接近させて観測したと仮定してみてください。
元記事では、ガレス・ドリアン(Gareth Dorrian)氏執筆の記事「Carl Sagan detected life on Earth 30 years ago – here’s how his experiment is helping us search for alien species today(カール・セーガンは30年前に地球上に生命を発見した – 彼の実験が今日の異星人探索にどのように役立っているのか)」を再構成した内容を紹介しています。