【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
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- Image Credit: NRAO/AUI/NSF, B. Saxton
- sorae - ビッグバンから10億年足らず。初期宇宙の不吉な星形成銀河
こちらは、soraeが2019年12月27日の記事内で紹介した『遠方の星形成銀河「MAMBO-9」の想像図』です。MAMBO-9は、2007年に検出された銀河で、その当時は地球からの距離を突き止めることはできませんでした。しかし、2019年にアルマ望遠鏡を使用してMAMBO-9を観測した研究チームは、この銀河が地球からおよそ130億光年先、ビッグバンから9億7000万年ほどしか経っていない宇宙に存在していたことを明らかにしました。
MAMBO-9は大量の塵をともなう巨大な星形成銀河であることも判明しています。星の材料となる塵とガスの総質量は天の川銀河にある星々の合計質量の10倍に達しており、星形成活動がまだそれほど進んでいない様子がうかがえます。また、MAMBO-9には大小2つの塊があり、合体が進行しつつある姿を見せていることもわかりました。
遠い宇宙にある銀河の観測には、地球から見て手前にある別の銀河や銀河団の重力によって光が曲げられる「重力レンズ」効果を用いることがありますが、MAMBO-9は重力レンズ効果を受けていません。地球から重力レンズ効果を介さずに直接観測される天体のうち、MAMBO-9は塵が豊富な星形成銀河としては最も遠くに見つかったものとなります。
(元記事より引用)