(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS/SSI
- sorae - 火星で撮影された「いびつな日食」 NASAが動画を公開
今回は、soraeが2022年4月23日と2019年4月8日の記事内で紹介した『火星探査車が撮影した「火星の日食」』を紹介します。
地球から見た月と太陽は、見かけの直径が偶然にもほぼ同じです。そのため、地球から月までの距離に応じて太陽の全体が月に隠される皆既日食や、太陽が月からはみ出て見える金環日食が起こります。
いっぽうで火星の場合は、衛星フォボスやダイモスの見かけの大きさは太陽よりも小さいため、衛星が太陽の一部を隠しながら通過する様子(太陽面通過、日面経過)が観測されるのです。
冒頭画像の上側は火星探査車「Perseverance(パーシビアランス)」が2022年4月2日に火星で撮影した衛星フォボスによる日食の様子です。下側の2枚の画像はいずれも火星探査車「Curiosity(キュリオシティ)」が撮影したもので、左下は2019年3月26日に撮影された衛星フォボスによる日食、右下は2019年3月17日に撮影された衛星ダイモスによる日食です。
【▲ NASAの火星探査車「Perseverance」が2022年4月2日に撮影したフォボスによる日食(太陽面通過)の様子(動画より)(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS/SSI)】
NASAのビル・ネルソン長官は2022年3月、火星有人探査について「人類が2040年までに火星を歩けるようにするのが我々の計画だ」と発言しています。あと四半世紀もすれば、人類がフォボスによる日食を火星で目にする日がやってくるかもしれません。
(この記事は元記事を参考に再編集したものです)