【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2023年9月13日の記事内で紹介した『2019年に地上から撮影された「海王星」』です。チリ、アタカマ砂漠にあるパラナル天文台の「VLT(超大型望遠鏡)」に設置されている分光観測装置「MUSE」を使用して撮影されたこの海王星の画像は、地上の望遠鏡で初めて暗斑の撮影に成功したものです。
Irwin氏などの研究チームは2019年に、VLTに設置された分光観測装置「MUSE」で海王星の暗斑「NDS-2018」の撮影に挑みました。NDS-2018はハッブル宇宙望遠鏡によって2018年に発見された暗斑の1つです。海王星の暗斑は高度約540kmを周回するハッブル宇宙望遠鏡で撮影されたことはあるものの、これまで地上の望遠鏡で撮影されたことはありませんでした。
観測の結果、VLTは地上の望遠鏡としては、世界で初めて海王星の暗斑の撮影に成功しました。それだけでなく、波長別の詳細な観測データから、NDS-2018の反射スペクトルを得ることに成功しました。反射光の波長ごとの強さを示す反射スペクトルは、暗斑に存在する物質の組成や状態を知るための手掛かりとなるデータでます。
(元記事より引用)