【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
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こちらは、soraeが2019年10月19日の記事内で紹介した『ティコの超新星残骸』です。この画像は、チャンドラが撮影したX線画像と、可視光線で撮影された背景が合成されています。
ティコの超新星の残骸があるのは「カシオペヤ座」の方向で、地球からはおよそ1万3000光年離れています。超新星残骸とは、超新星爆発で生じた衝撃波によって高温に熱せられた周囲のガスが、光やX線などで輝いて見える天体です。
X線の観測データをもとに着色しているので、実際にこうした色で見えるわけではありません。青と赤は超新星爆発によってまき散らされたケイ素(Si)の分布を表したもので、青は地球に向かって、赤は地球から遠ざかるように動いているケイ素を示しています。その他の黄色、緑、オレンジ、紫といった色は、エネルギーの強弱や物質の違い、運動する方向などによって塗り分けられています。
ティコの超新星の残骸の場合、X線で観測するとこのようにはっきりとその姿を確認できますが、光ではほとんど見ることができません。X線画像を合成する前の星空の写真を見ると、そこに超新星残骸があるとは思えないほどです。
(元記事より引用)