【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


Source
  • Image Credit: NASA, ESA, Leah Hustak and Ralf Crawford (STScI)
  • sorae - ハッブル宇宙望遠鏡が約97光年先の太陽系外惑星で水蒸気を検出 海洋惑星の可能性も

 

こちらは、soraeが2024年2月2日の記事内で紹介した『太陽系外惑星「GJ 9827 d」の想像図』です。うお座の方向約97光年先に位置するGJ 9827 dは、恒星GJ 9827を約6.2日周期で公転している太陽系外惑星です。

研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡の観測データを分析した結果、水蒸気を検出したことを報告しています。

観測で得られたGJ 9827 dの透過スペクトル(惑星の大気を通過してから届いた主星の光のスペクトル)を分析した結果、波長1.4μmに吸収特性が見つかったことから、研究チームは水蒸気が検出されたと結論付けました。仮にGJ 9827 dの大気に雲があったとしてもその高度は低く、ハッブル宇宙望遠鏡の観測で雲の上にある水蒸気を検出できるとされています。研究チームによれば、GJ 9827 dはこれまでに大気中の水蒸気が検出された最小の系外惑星となりました。

(略)

質量が比較的小さく、主星のGJ 9827に近い軌道を公転しているために、GJ 9827 dは10億年ごとに地球の質量の半分以上に相当する物質を失っていると推定されています。GJ 9827 dは形成されてからすでに約60億年が経っているとみられることから、膨張した水素やヘリウムの大気を今も保持している可能性は低く、水蒸気の豊富な大気を持つ海洋惑星(Water world、表面を厚い水の層に覆われた惑星)と仮定するほうがハッブル宇宙望遠鏡や地上からの観測データをうまく説明できると研究チームは考えています。

(元記事より引用)

 

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