【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
Source
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona
- sorae - スイーツ? いいえ火星です。NASA探査機が撮影した火星の北極域
こちらは、soraeが2021年3月12日の記事内で紹介した『火星の北極域』です。ティラミスの様なこの地形を撮影したのは、NASAの火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)」に搭載されています高解像度撮像装置「HiRISE(The High-Resolution Imaging Science Experiment)」です。
ココアパウダーをまぶしたティラミスのようにも思えるこちらの画像、地球で撮られたものではありません。こちらは火星の北緯86度付近、北極域に広がる堆積物(NPLD:北極冠層状堆積物)の一部を高度約320キロメートルの宇宙から撮影したもので、白いところは地表が二酸化炭素の霜に覆われている部分です。
こうした極域の堆積物(極冠)は水の氷と塵が積み重なることで形成されたとみられていて、火星の気候の歴史が記録されていると考えられています。こうした堆積物を測定したり組成を調べたりすることは、火星の過去の気候が生命に適していたかどうかを探ることにつながるといいます。
(元記事より引用)