【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

Source
  • Image Credit: NASA, ESA, CSA, Jupiter ERS Team; image processing by Ricardo Hueso (UPV/EHU) and Judy Schmidt.
  • sorae - ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した新たな木星の画像が公開された

 

こちらは、soraeが2022年8月29日の記事内で紹介した『ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ「NIRCam」を使って撮影された木星、環、衛星』です。この画像は取得時に使用された2種類のフィルターに応じて着色されています。

アメリカ航空宇宙局(NASA)によれば、この画像には木星本体と比べて100万倍も暗いという木星の環や、環の左端に木星の衛星アドラステア(Adrastea、平均直径約16km)が、そのさらに左側には別の衛星アマルテア(Amalthea、平均直径約167km)が写っています。また、画像の下半分に点在するぼやけた光点は、背景の銀河だとみられています。

ウェッブ宇宙望遠鏡による今回の木星観測を主導したカリフォルニア大学バークレー校のImke de Pater名誉教授は「木星の細部だけでなく、木星の環、小さな衛星、さらには銀河までも1つの画像で見られるというのは、本当に驚くべきことです」とコメントしています。太陽系最大の惑星に関する新たな科学的成果を得るために、研究者たちはウェッブ宇宙望遠鏡を使って取得した観測データの分析を進めているとのことです。

ちなみに、オーロラからまっすぐに伸びている何本かの光はウェッブ宇宙望遠鏡の構造によって生じた回折(diffraction)パターンです。アマルテアにかかっているものは、この画像には写っていない衛星イオ(画像左側の範囲外)からの回折スパイク(diffraction spike)のようです。

【▲ ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ「NIRCam」を使って撮影された木星、環、衛星(英語の注釈付きバージョン)(Credit: NASA, ESA, CSA, Jupiter ERS Team; image processing by Ricardo Hueso (UPV/EHU) and Judy Schmidt.)】
【▲ ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ「NIRCam」を使って撮影された木星、環、衛星(英語の注釈付きバージョン)(Credit: NASA, ESA, CSA, Jupiter ERS Team; image processing by Ricardo Hueso (UPV/EHU) and Judy Schmidt.)】

 

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