(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
- Image Credit: DLR/SPP1992 (Patricia Klein)
- sorae - 31光年先の太陽系外惑星「GJ 367b」ほぼ鉄でてきている可能性 平均密度は地球の1.85倍か
こちらは、soraeが2023年10月6日の記事内で紹介した『太陽系外惑星「GJ 367b」の想像図』です。
GJ 367bは質量全体のうち約91パーセントを鉄でできたコア(中心核)が占めている可能性があります。また、これまでに見つかっている系外惑星のなかでもこれほど平均密度が高いものはめずらしいです。
トリノ大学の博士課程学生Elisa Goffoさんを筆頭とする研究チームは、「ほ座」(帆座)の方向約31光年先の太陽系外惑星「GJ 367b」(グリーゼ367b)の平均密度が1立方cmあたり約10.2gだとする研究成果を発表しました。この値は地球の平均密度(1立方cmあたり5.51g)の1.85倍であり、GJ 367bが主に鉄でできている可能性を示しているといいます。研究チームの成果をまとめた論文はThe Astrophysical Journal Lettersに掲載されています。
GJ 367bはアメリカ航空宇宙局(NASA)の系外惑星探査衛星「TESS」(テス)の観測データをもとに2021年に発見が報告された系外惑星で、主星である赤色矮星「GJ 367」(グリーゼ367、太陽と比べて半径は約0.458倍、質量は約0.455倍)から平均約0.007天文単位(※)離れた軌道を約7.7時間周期で公転していて、表面温度は約1100℃と推定されています。GJ 367bのように公転周期が1日を下回るような惑星は超短周期(Ultra-Short Period:UPS)惑星とも呼ばれています。
(元記事より引用)