
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
Source
- Image Credit: ESA/Webb, NASA, CSA, M. Zamani (ESA/Webb), the PDRs4All ERS Team
- sorae - ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えたオリオン大星雲のクローズアップ “メチルカチオン”を初検出
こちらは、soraeが2023年7月8日の記事内で紹介した『オリオン大星雲(M42)の一部「オリオンバー」と呼ばれる構造』です。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ(NIRCam)で取得したデータをもとに作成された疑似カラー画像です。
画像の右上から左下へと伸びる構造は「オリオンバー(Orion Bar)」と呼ばれています。オリオンバーは画像左上方向に位置する散開星団「トラペジウム(Trapezium)」の星々から放射された紫外線によって形成されたと考えられています。
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大質量星が放射する強力な紫外線は光蒸発と呼ばれるプロセスで星雲のガスや塵を侵食し、印象的なフィラメント(ひも)状構造や空洞を形成します。また、紫外線によって電離した水素などの原子が光を放つことで、淡く幻想的な色合いが星雲に加えられます。
元記事では、この広大な星雲に埋もれた小さな原始惑星体「d203-506」についても解説しています。