【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が撮影した金星の夜側です。アメリカ航空宇宙局(NASA)が公開した画像をsoraeが2021年2月25日の記事内で紹介しています。
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2020年7月11日、NASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は3回目の金星スイングバイを実施しました。2021年2月25日、NASAはその際に広視野カメラ「WISPR」で撮影された金星の画像を公開しました。
画像には、大気中の酸素原子が夜側で結合して分子になる際に放射される大気光らしきもののほかに、標高の高い地域であるアフロディーテ大陸(暗く写っている箇所)が捉えられています。※アフロディーテ大陸は周辺の地域と比べて摂氏30度ほど温度が低いため、暗く写っているようです。
この観測は、パーカー・ソーラー・プローブの運用チームを驚かせました。WISPRは太陽コロナや内部太陽圏を可視光線で観測するよう設計されており、雲が見えると予想していたからです。しかし実際には金星の地表の特徴を捉えていたのです。
パーカー・ソーラー・プローブとは
パーカー・ソーラー・プローブ(Parker Solar Probe)は、NASAが打ち上げた太陽探査機です。史上最も太陽に近づく軌道を通りながら太陽のコロナや太陽風の詳細なデータを収集し、太陽の活動やその影響を解明することを目的としています。
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編集/sorae編集部