【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

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  • Image Credit: NASA/Goddard/University of Arizona
  • sorae - NASAの小惑星探査機オシリス・レックス、サンプル採取時の映像が公開

 

こちらは、soraeが2020年10月23日の記事内で紹介した『小惑星探査機「OSIRIS-REx」のサンプル採取時の映像』です。OSIRIS-RExに搭載されているカメラのひとつ「SamCam」によって着陸前後の約5分間に撮影された82枚の画像から作成されました。※NASAによる映像の公開は2020年10月22日

この映像には小惑星「ベンヌ」(101955 Bennu、ベヌー)の採取地点「ナイチンゲール」が間近に迫ってくる様子や、サンプル採取装置「TAGSAM」から噴射された窒素ガスや上昇時のスラスター噴射によって表面の物質が舞い上がっている様子が捉えられています。

 

「アメリカ版はやぶさ」とも呼ばれる「OSIRIS-REx」は2016年9月に打ち上げられ、2018年12月に小惑星ベンヌに到着。周回軌道上からの観測を重ねた後の2020年10月に表面からのサンプル採取が実施されました。

2021年5月にベンヌを出発したOSIRIS-RExは、カプセルの地球帰還に向けて飛行を続けており、2023年9月24日に改修カプセルが地球に帰還する予定です。

回収カプセルのOSIRIS-RExからの分離は日本時間2023年9月24日19時42分、大気圏再突入はその4時間後の同日23時42分(米国東部夏時間同日10時42分)に予定されています。カプセルの回収予定地点は米国ユタ州ソルトレイクシティ南西のユタ試験訓練場です。

一方、OSIRIS-RExの探査機本体は回収カプセルの分離から20分後の日本時間2023年9月24日20時2分にエンジンを噴射して、大気圏に再突入する軌道から離脱します。OSIRIS-RExはカプセル分離後のミッション延長がすでに決まっており、ミッション名を「OSIRIS-APEX」(オシリス・アペックス、オシリス・エイペックス)に改めた上で、2029年に小惑星「アポフィス」(99942 Apophis)へ到着して周回探査を実施する予定です。

 

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