(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS
- sorae - NASA火星探査車Perseveranceが最新セルフィー撮影 地面にはサンプルを収めた保管容器も
こちらは、2023年現在も探査を続けている『2台の火星探査車の自撮り(セルフィー)画像』です。今回は、それぞれの探査車のセルフィーについて紹介していきます。
※冒頭の画像は左側が『火星探査車 Curiosity』で、右側が『火星探査車 Perseverance』です。
火星探査車「Curiosity」のセルフィー
2012年8月にゲール・クレーターに着陸した火星探査車「Curiosity(キュリオシティ)」は、着陸から11年半以上が経った現在も探査活動を続けています。
このセルフィーは、Curiosityのロボットアームに取り付けられている火星拡大鏡撮像装置「MAHLI(Mars Hand Lens Imager)」を使って2021年3月26日に撮影された60枚の画像と、マスト(“顔”と表現される部分)に搭載されている「Mastcam」を使って2021年3月16日に撮影された11枚の画像を組み合わせて作成されています。
※Curiosityは日本語で「好奇心」を意味しています。
火星探査車「Perseverance」のセルフィー
こちらは、2021年2月に火星のジェゼロ・クレーターへ着陸することに成功した火星探査車「Perseverance」です。現在もクレーター内で岩石サンプル採取などの探査活動を行っています。
このセルフィーは、Perseveranceのロボットアーム先端にあるカメラ「WATSON(Wide Angle Topographic Sensor for Operations and eNgineering)」を使って2023年1月20日に撮影された56枚の画像を組み合わせて作成されました。
画像中心よりの右下側、機体の近くの地面をよく見ると、1本の白っぽい棒状の物体が落ちていることがわかります。これはPerseveranceによって採取された火星のサンプルが収められているチューブ状の保管容器です。
このサンプル保管容器は、NASAが担当する第2段階「サンプルの回収と打ち上げ」のミッションで回収され、小型ロケットを使って火星の周回軌道へ打ち上げられます。軌道上には第3段階「サンプルを地球へ輸送」のミッションを担当するESAの探査機が待ち構えていて、小型ロケットから放出されたサンプル入りのコンテナをキャッチし、回収カプセルに収容した上で地球に運ばれる予定です。
※Perseveranceは日本語で「忍耐」または「忍耐力」を意味しています。
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