【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
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こちらは、soraeが2022年4月6日の記事内で紹介した『火星の南半球、エリダニア平原にあるクレーターの斜面』の画像です。撮影したのはNASAの火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)」です。(2022年1月4日取得)
クレーターの縁より少し下ったところからは、クレーターの底(画像下側の範囲外)に向かって何本ものガリー(溝状の地形)が発達しているのがわかります。
火星では毎年冬の季節になると、高緯度の極域から中緯度の地域にかけて、表面に二酸化炭素の霜(ドライアイス)の層が形成されます。画像を公開したアリゾナ大学の月惑星研究所(LPL)によると、大抵の場合、霜が維持されるのは緯度50度よりも極域に近い高緯度の地域とされています。
ただ、緯度50度より赤道に近い低緯度の地域でも、日当たりが良くないクレーター内部の斜面などではドライアイスがみられるといいます。南緯37度付近のクレーターを撮影した冒頭の画像でも、青みがかった色合いに強調されている霜が、ガリーやその周辺に生じていることがわかります。