【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
Source
- Video, Image Credit: Dr James O'Donoghue
- sorae - 太陽系12天体の重力を比較 同じ高さから物体を落とすと…?
こちらは、soraeが2022年9月29日の記事内で紹介した『ハッブル宇宙望遠鏡とウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した渦巻銀河「IC 5332」』の疑似カラー画像です。※左側がハッブル宇宙望遠鏡の画像、右側がウェッブ宇宙望遠鏡の画像
左側の画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」を使って取得された画像をもとに作成されました。人の目には捉えられない紫外線や近赤外線の波長も含まれるため、画像の色は使用されたフィルターに応じて着色されています。ハッブル宇宙望遠鏡が捉える波長のうち、紫外線や可視光線は塵に吸収されやすく、塵が豊富な部分は渦巻腕を分けるような暗い領域として写っています。
右側の画像は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の「中間赤外線装置(MIRI)」を使って取得された画像をもとに作成されました。中間赤外線は人の目には捉えられないので、ハッブルの画像と同様に、色は使用されたフィルターに応じて着色されています。
どの波長の光で明るく輝くのかは星によって異なるため、ハッブル宇宙望遠鏡の画像とウェッブ宇宙望遠鏡の画像では星々の見え方も異なっています。
可視光線を中心に紫外線や近赤外線を捉えるハッブル宇宙望遠鏡と、赤外線での観測に特化したウェッブ宇宙望遠鏡は、同じ天体を異なる波長で観測することで、互いに補完し合う関係にあるのです。