【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

Source
  • Image Credit: NASA, ESA, CSA, Rogier Windhorst (ASU), William Keel (University of Alabama), Stuart Wyithe (University of Melbourne), JWST PEARLS Team, Alyssa Pagan (STScI))
  • sorae - ハッブル宇宙望遠鏡&ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した銀河のペア「VV 191」

 

こちらは、soraeが2022年12月12日の記事内で紹介した『銀河のペア「VV 191」』の画像です。ハッブル宇宙望遠鏡の可視光線と紫外線、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線のデータをもとに作成されています。※人の目では捉えることのできない波長データは着色されています。

地球から見たVV 191は、左側の大きな白い楕円銀河と右側の渦巻銀河が半ば重なっていて、渦巻銀河から伸びた渦巻腕の一部は楕円銀河の中央部分にかかっているように見えます。2つの銀河は宇宙のスケールからすれば比較的近くにあるものの、活発な相互作用はしていないようです。

また、楕円銀河を拡大してみると、中央から見て10時の方向に弧状の天体が写っています。これは、楕円銀河の背面にある銀河の像で、重力レンズ効果によるものです。

 

用語解説

【重力レンズ効果(gravitational lens effect)】
重力レンズ効果とは、手前にある天体(レンズ天体)の質量によって時空間が歪むことで、その向こう側にある天体(光源)から発せられた光の進行方向が変化し、地球からは像が歪んだり拡大して見えたりする現象のこと。

 

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