【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae)
こちらは、soraeが2022年2月28日の記事内で紹介した『土星本体と環、そして地球』の画像です。2013年7月19日に土星探査機「Cassini(カッシーニ)」の広角カメラで撮影されたものです。
カッシーニはこの時、土星の影に入っていました。画像左上には土星の暗い夜側が、その右側には壮大な環の一部が写っています。画像下側で淡く青白い光を放っているのは幅が広いE環です。
背景に見える星々の一つ、画像の中央右側に青い光点が写っているのがわかりますでしょうか。
これは、カッシーニから遠く離れた地球の輝きです。
よく「宇宙からは国境が見えない」と言いますが、カッシーニが撮影した地球は大陸の形を判別することもできないほど小さな天体として写っています。80億人近い人類と私たちが知るすべての生命が、この惑星に息づいているのです。
なお、NASAによると撮影時のカッシーニと地球は約14億4585万8000km離れていたといいます。
用語解説
【カッシーニ(Cassini)】
NASAとESAの土星探査機。1997年に打ち上げられ、2004年から2017年まで土星探査を行いました。2017年4月から9月にかけては、探査終盤のミッション「グランド・フィナーレ」(土星のかなり近くまで接近する軌道を周回しながら行われた観測)が実施されました。