【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae)
こちらは、soraeが2020年12月16日の記事内で紹介した『アインシュタインリング「GAL-CLUS-022058s」』の画像です。
南天の「ろ座」(炉座)の方向にある、アインシュタインリング「GAL-CLUS-022058s」は、研究者からは「Molten Ring(溶けたリング)」と呼ばれています。それは、リング状に見えるその外観と「ろ座」という星座の名前に由来しているそうです。
この天体の正体は「重力レンズ」効果によって像がゆがんで見えている遠方の銀河です。重力レンズとは、遠くにある銀河などの天体と私たちの間に存在する別の銀河や銀河団の重力によって、遠くの天体を発した光の進む向きが曲げられてしまい、その像がゆがんで見える現象です。
なかでもゆがんだ像がリング状に見えるものは、一般相対性理論にもとづき重力レンズ効果の存在を予言したアルベルト・アインシュタインにちなんで「アインシュタインリング」と呼ばれています。