【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae)

こちらは、soraeが2020年7月2日の記事内で紹介した『系外惑星「KELT-9b」と主星「KELT-9」』の想像図です。

Source
  • Image Credit: NASA's Goddard Space Flight Center
  • sorae - 系外惑星KELT-9bでは9時間ごとに「夏」と「冬」が繰り返される

 

ホットジュピターである「KELT-9b」は主星の「KELT-9」に対してほぼ垂直に約36時間周期で公転しています(傾きは87度前後)。温度が異なる極付近と赤道付近の上空を1回公転する間に2回ずつ、9時間ごとに交互に通過しています。

そのため、高温の極付近の上空にいるときは「夏」、低温の赤道付近では「冬」といったように、KELT-9から受け取るエネルギーが周期的に変化していると考えられています。

KELT-9bの受け取るエネルギーが変化する様子
【▲ KELT-9bの受け取るエネルギーが変化する様子を示した模式図。中央にある主星の「KELT-9」(横倒しに描かれている)は極付近のほうが赤道付近よりも高温であるため、KELT-9bでは1回公転するあいだに「夏」と「冬」が2回ずつ交互に繰り返される(Credit: NASA's Goddard Space Flight Center)】

 

用語解説

【ホットジュピター(Hot Jupiter)】
ホットジュピターとは、太陽系外惑星の一種で、木星のような巨大なガス惑星が主星の恒星を10日以内で公転(つまり主星から非常に近い軌道を公転)しているため、表面が過熱され高温になっているものを指します。その中でも特に高温のものは「ウルトラホットジュピター」と呼ばれています。

 

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