【国立大学法人千葉大学 プレスリリース 】千葉大学グループは国内の企業らと協力し、日本の優れた技術と部品を積極的に取り入れ開発した新光検出器モジュール「D-Egg」320台を製造し、その性能検証結果を論文 ”D-Egg: a Dual PMT Optical Module for IceCube”にて発表しました。

(引用元:国立大学法人千葉大学)

国立大学法人千葉大学
2023年5月8日

IceCubeニュートリノ観測実験・アップグレード計画の主要検出器が完成 千葉大学が開発したD-Egg光検出器、2024年に南極点へ

千葉大学ハドロン宇宙国際研究センターの吉田滋教授と石原安野教授を代表とする千葉大学グループは、南極点で宇宙から飛来する高エネルギーを観測する国際共同研究プロジェクト「IceCube (アイスキューブ)」のために日本の優れた技術と部品を積極的に取り入れ開発した新光検出器モジュール「D-Egg」(ディーエッグ)320台を製造し、その性能検証結果を論文 ”D-Egg: a Dual PMT Optical Module for IceCube”にて発表しました。2024年、日本が生んだ先端技術が、南極点という極限環境で科学観測のため活躍します。

 

千葉大学ハドロン宇宙国際研究センターの吉田滋教授と石原安野教授を代表とする千葉大学グループは、南極点で宇宙から飛来する高エネルギー※1を観測する国際共同研究プロジェクト「IceCube (アイスキューブ)」※2に2002年から参加しています。この度、千葉大学グループは国内の企業らと協力し、日本の優れた技術と部品を積極的に取り入れ開発した新光検出器モジュール「D-Egg」(ディーエッグ: Dual optical sensors in an Ellipsoid Glass for Gen2)320台を製造し、その性能検証結果を論文 ”D-Egg: a Dual PMT Optical Module for IceCube”にて発表しました。同論文は、学術誌 Journal of Instrumentation (JINST) から2023年4月11日に出版されました。D-Eggの光検出感度は、現行のIceCube光検出器と比べおよそ3倍向上し、より低コストで宇宙観測網を築くことが可能となりました。このD-Eggは、南極点に展開する世界最大の宇宙観測実験をアップグレードする基幹検出器として、南極点に移送される予定です。 2024年、日本が生んだ先端技術が、南極点という極限環境で科学観測のため活躍します

IceCubeアップグレード計画で、南極点の氷河下に埋設されたD-Egg検出器のイメージ ©IceCube Collaboration
IceCubeアップグレード計画で、南極点の氷河下に埋設されたD-Egg検出器のイメージ
©IceCube Collaboration

 

補足事項

本記事は、公開されているプレスリリースの全文、またはニュースの一部を引用・転載し、編集掲載しています。詳細は記事末のリンクからプレスリリース掲載サイトおよび公式サイトを参照してください。

元記事を読む