【SAPOD】今日の「宇宙画像」紹介です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像の記事を再度ピックアップしました。魅力的な宇宙の話題をぜひご覧ください。文末に元記事へのリンクがあります。
(引用元:sorae)
Source
- Image Credit: NASA, ESA and J. DePasquale (STScI) and R. Hurt (Caltech/IPAC)
- sorae - 複雑な構造を持つ「かに星雲」を3D映像化。パルサーを取り囲む多重構造
こちらは、soraeが2020年1月7日の記事内で紹介した、超新星残骸「かに星雲(M1、NGC 1952)」の画像です。(※この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡、チャンドラX線観測衛星によるデータをもとに再現されたものです)
かに星雲は、地球からおよそ6500光年先に位置している天体で、その正体は1054年におうし座で観測された超新星残骸です。その中心には、超新星爆発で誕生した「パルサー(かにパルサー)」が存在しており、かに星雲の方向から届く超高エネルギーガンマ線などのエネルギー源になっています。
また、宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)は、かに星雲の構造を視覚的に理解しやすい3D映像を制作しています。
用語解説
【超新星残骸(supernova remnant)】
超新星残骸とは、質量が太陽の8倍以上ある大質量星で超新星爆発が起こった後に観測される天体のこと。
【パルサー(Pulsar)】
パルサーとは「強い磁場を持ち回転する中性子星」のこと。かにパルサーは1054年に出現した超新星から誕生したと考えられており、1秒間に30回も自転していると想定されます。