スカパーJSATは、JAXAと近地球追跡ネットワーク*1サービス民間調達に関して基本協定を締結したことを2023年4月10日に発表しました。

(引用元:スカパーJSAT)

スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:米倉 英一、以下スカパーJSAT)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(本社:東京都調布市、理事長:山川宏、以下JAXA)と近地球追跡ネットワーク*1サービス民間調達に関して基本協定を締結しましたのでお知らせします。

*1近地球追跡ネットワーク: 宇宙空間にある人工衛星と地球間で通信を行うため国内外に設置された地上アンテナ群と、このアンテナ群及びその付帯設備を使用するための計画を管理するシステムの総称。今回の対象は、地球周回軌道及び静止軌道上に存在する人工衛星。

2022年8月、JAXAは研究開発機関として業務を研究開発にシフトしていく方針の下、日本の宇宙開発の着実な遂行のための近地球追跡ネットワークの確実な維持・運用と産業界への利用拡大を目指し、本民間調達を公示しました。スカパーJSATはこの業務についてJAXAへの提案活動を行ってきた結果、2023年2月に契約先として選定され、2023年3月31日に本協定を締結しました。スカパーJSATが有する豊富な地上システムの構築ノウハウ、累積30機以上の静止衛星運用経験や技術、既設の衛星管制拠点(図1)の活用等が評価された結果と受け止めております。

本協定の締結によりスカパーJSATは、衛星管制拠点の活用および管理システムの構築を行い、JAXA衛星への近地球追跡ネットワークサービスの提供を始め、本サービスを利用するJAXA衛星の打上運用準備作業やJAXA継続保有局の維持管理業務まで、近地球の衛星向け追跡ネットワークサービスを一貫して行います。スカパーJSATはこれまでもJAXAの技術試験衛星9号機(ETS-9)の運用受託など、静止軌道の衛星に関してJAXAと緊密に連携しておりましたが、低軌道衛星を含む政府衛星向けの追跡管制ネットワーク領域に関する契約はスカパーJSATとして初めてとなります。スカパーJSATは本サービスの民間衛星を含めた追跡支援業務への活用を促進し、さらなる民間宇宙開発の発展に貢献します。

今後もスカパーJSATは、宇宙・衛星事業の知見と創意を活用し、日本政府が掲げる宇宙基本計画及び基本計画工程表の実現へ協力し、宇宙利用の拡大や宇宙産業の発展に尽力します。

 

(本記事はスカパーJSATのプレスリリースを引用しています。詳細は公開されているプレスリリースを参照してください)

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