火星探査機(ローバー)の設計・製造技術を競う国際大会への出場を目指して5か国の学生が参加しているチーム「KARURA(カルラ)」は、2023年4月11日に試作機1号が完成したことと「宇宙の店」で展示を発表しました。

(引用元:KARURAプロジェクト)

国際ローバー開発プロジェクト「KARURA」
試作機1号完成!「宇宙の店」で展示

2023年4月11日
KARURAプロジェクト

KARURAローバー試作機1号が完成し、試走実験を実施。試作機は都内で展示され、新たな試作機の開発が4月からスタートする。

KARURAプロジェクト(プロジェクトマネージャー:垣内啓邦)が製作した火星探査機(ロー
バー)の試作機1号が完成しました。先月、この試作機を用いた実験が東京大学検見川総合運動場(千葉県・千葉市)にて行われました。実験では、急勾配の坂を登る実験やカメラからの映像のみでの操縦実験、通信実験等が行われ、複数の内容で目標を上回る性能を発揮しました。

(Credit: KARURAプロジェクト)
KARURA試作機1号(Credit: KARURAプロジェクト)

KARURAプロジェクトではこれまでの期間、試作機を作ることでチーム体制のあり方や開発方法、ローバーの仕組みに関する知見を蓄えてきました。この知見をもとに4月から新メンバーを加え、新たなローバー(試作機2号機)の開発に着手します。

KARURA試作機1号(Credit: KARURAプロジェクト)

今回、実験で使用されたローバーは4/10(月)~4/22(土)にJAXAオフィシャルグッズも多くそろえる宇宙ショップ「宇宙の店」(東京・浜松町)で展示されます。試作機の他、KARURAプ
ロジェクトの活動の様子の写真なども展示される予定です。

「宇宙の店」に関する情報は以下のリンクからご覧ください。

宇宙食、宇宙グッズ、JAXAグッズ、NASAグッズを手に入れるなら!宇宙の店(spacegoods.net)

<宇宙の店の営業時間について>
【営業】月〜金 9:30~18:00(土曜 10:30~)
【定休】日祝※・年末年始
※祝日が土曜日の場合は営業

アームを使ってドアノブをあける実験の様子(Credit: KARURAプロジェクト)

試作機1号機の試走実験の詳しい結果がまとめられた「実験報告書」は4月23日まで行われているクラウドファンディング活動のリターン品として公開されます。
クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」からご確認下さい。なお、クラウドファンディングの資金は機械部品や電子部品の購入など、火星探査機を製作する
ために使用されます。

クラウドファンディングの詳しい情報とリターン内容については以下のリンクよりご覧くださ
い。チーム一同、皆様のご支援、ご協力をお待ちしております。
https://camp-fire.jp/projects/view/653058

ローバーを見守る様子(Credit: KARURAプロジェクト)

KARURAプロジェクトの日本リーダー兼創設者の瀬戸晴登は、「試作機1号機の知見をもとにURCに出場できるレベルのローバーを作ること。そして、学生主体の国際宇宙開発モデルになるべく、より良いチーム作りを進めていきたい。」と述べています。

試走実験でのメンバー集合写真(一番前左から瀬戸晴登(日本リーダー)、高松俊介(エンジニアリングリーダー、平井大源(サイエンスリーダー))(Credit: KARURAプロジェクト)

KARURA(カルラ)プロジェクトは、世界中の学生と火星探査機を作り、米国・ユタ州で開催
される「Univerisity Rover Challenge(URC)」への出場を目指します!国際チームを構成して探査機の開発を行うことで、今後の宇宙開発協力に対して風穴をあけ、「国境を越えた宇宙開発の創造」を目指します。

KARURAプロジェクトが参加を予定する「URC」は、大学生を対象とした世界最高峰のロボット工学コンテストです。毎年6月に米国・ユタ州南部にある砂漠で開催されます。チームは書類による事前審査と本大会における4つのミッション(地質調査、部品配達、機器操作、自律誘導)において各100点満点で評価され、合計500点満点で獲得したポイントを競います。事前審査では、資金調達方法やマネジメント方法をまとめた中間報告レポートの提出が審査の対象となります。

 

<お問合せ先>
KARURAプロジェクト
HP: https://karura.space/#/
Twitter: https://twitter.com/karura_urc?s=20

元記事を読む