千葉大学先進科学センターの大栗真宗教授らの国際共同研究チームは、115億光年(1光年は光が1年間に進む距離)離れた遠方の超新星爆発の初期の様子を捉えることに成功しました。超新星爆発は重力レンズ(注1)と呼ばれる望遠鏡によって3個に分裂して観測され、またそれぞれの重力レンズ像の到達時間の違い(時間の遅れ(注2))を利用することで超新星爆発初期の明るさの時間変化をも捉えることができました。また今回観測された超新星は、太陽の約500倍の半径を持つ赤色巨星(比較的低温度の巨大な恒星)の死に伴うものであったことが明らかになりました。初期放射の観測により、爆発した元の星(親星)の性質が明らかになったものとしては、これまでで最遠方の超新星爆発です。
(引用元:PR TIMES)