2023年9月6日に発売した『Starfield(スターフィールド)』。話題の本作について、sorae編集部も天文・宇宙開発の視点から気になる要素を少しずつご紹介していきたいと思います!

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関連:Starfield公式サイト

(Credit: Starfield, sorae編集部)

恒星ヴォライの第2惑星ヴォライ・アルファ

【2023年9月13日 情報追加】

自由恒星同盟の都市ネオンがある恒星ヴォライの第2惑星ヴォライ・アルファは、Starfieldでも個性的な惑星のひとつです。

表面重力は1.47G、公転周期は35地球時間。歓楽の街ネオンでは幾つもの有力な企業がオフィスを構えています。あとはその、とあるアイテムが唯一合法的に取り扱われている街でもあります。

このヴォライ・アルファ、表面全体が海で覆われた海洋惑星であり、陸地がありません。ネオンは巨大な海上プラットフォームに築かれた街であり、そのうえ雷を電力として利用するという、技術的な側面からも興味深いロケーションです。

海洋惑星は完全な創作というわけではなく、その可能性がある太陽系外惑星は幾つか見つかっています。豊かな海洋資源を求めて入植が進められたのも納得です。

👇広大な海に覆われた「海洋惑星」の候補を新たに2つ発見 ウェッブ宇宙望遠鏡の観測に期待(2022年12月17日)

【2023年9月13日 情報追加】

とあるネオン名物はヴォライ・アルファに生息するカズムバスという魚の油が重要な材料です。メーカーの工場に行くとカズムバスらしき魚がたくさん並べられているんですが(意外と大きい)、特徴的な下顎の歯の並びがペルム紀のヘリコプリオンを思い起こさせます🦈

ヘリコプリオン(Wikipedia)

生命が存在する惑星や衛星に行くと、個性的な生き物と出会うことができます。現実の人類はまだ地球の生命しか知りませんが、5500個以上が見つかっている太陽系外惑星のどこか、あるいは未発見の惑星にこうした生命体がいるかもしれないと思いを馳せながら星々を旅するのも、Starfieldの楽しみ方のひとつだと思います!

 

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https://twitter.com/sorae_jp/status/1702131049172697438

 

太陽系の第4惑星「火星」その2

【2023年9月13日 情報追加】

実は、StarfieldにはNASAの火星探査車も登場しています。こちらはコンステレーションの本部「ロッジ」の図書室の一角。ボストーク宇宙船の模型などと一緒にキュリオシティの「頭」と思われるオブジェが飾られています。パーシビアランスとの違い、わかりますか?

火星で眠っているであろう本物から回収したのかな?とも思いましたが、某コレクターの船でもちらっと見かけた気がするので(同じものかどうか確認しないまま脱出してしまった…)レプリカが販売されているのかもしれません。

👇活動を続ける「火星探査車」の好奇心と忍耐の自撮り写真【今日の宇宙画像】(2023年9月2日)

 

また、火星の地表では2019年にミッションを終えた火星探査車オポチュニティに出会えます。

自力で見つけ出すこともできるかもしれませんが、メインクエストで訪れる某ロケーションにて特定のアクションを行うと、訪問するためのタスクが発生しました。NASAならではのロケーションでローバーの情報を確認し、オポチュニティに会いに行きましょう!

👇NASA「オポチュニティ」火星探査ミッションを終了(2019年2月14日)


太陽系の第4惑星「火星」

【2023年9月12日 情報追加】

Starfieldでは太陽系の第4惑星・火星にコロニー連合の鉱山都市シドニアがあります。24世紀の宇宙が舞台とはいえ大規模なテラフォーミングが行われているわけではないので、シドニアの居住区域は地下に設けられています。

表面重力は0.38G、自転周期は25地球時間で現実よりも少し長め。植物相が「原始的」と表記されているので、何らかの生命が見つかっている設定なのかもしれませんね。

ところで「火星のシドニア」といえば、NASAの火星探査機で撮影された3点目の画像を思い出す人も多いのではないでしょうか?

ゲーム内ではどう扱われているのかな…と想像しながら地下都市シドニアを散策してみると楽しいですよ。

👇1976年に撮影された火星の人面岩「Face on Mars(火星の顔)」【今日の宇宙画像】(2023年5月12日)


 

土星の衛星タイタン

【2023年9月12日 情報追加】

タイタン到着。今日はすっきり晴れていて土星もよく見えました。325年前のホイヘンスもこんな空を降りてきたのかな?

👇2005年にホイヘンスが送信した土星の衛星タイタンの地表写真


惑星アキラ

【2023年9月11日 情報追加】

ゲーム「Starfield」に登場する惑星アキラは恒星シャイアンの第2惑星という設定です。ここには自由恒星同盟の首都アキラ・シティがあります。

表面重力は1.51G、自転周期は28地球時間。コロニー連合の惑星ジェミソンと同様に呼吸できる大気があり、時に住民の脅威ともなる動植物が生息しています。

ところでゲーム内の星図を見ると、シャイアンのカタログIDは「GL 566A」と記されています。各恒星に付与されているこのIDは「グリーゼ近傍恒星カタログ」という実在するカタログに従っているようで、シャイアンとは約22光年先の「うしかい座クシー(ξ)星A」に付けられた名前ということになります。

ちなみにアキラの衛星コドスにも大気や海があって動植物が生息しています(人間の呼吸は不可)。空に青いアキラが浮かぶコドスの景色も美しいので、拠点を建設したくなるロケーションのひとつかもしれません。

3つある衛星のうち1つだけがアキラとともに生命居住可能な世界になったのは、弱くても磁気圏があったからなのか、4天体の複雑な重力の作用で別の2衛星には水をもたらす彗星や小惑星があまり衝突しなかったのか、などと景色を眺めながら思いを巡らせているとゲームが進まなくなりますね…。


惑星ジェミソン(アルファ・ケンタウリ)

【2023年9月10日 情報追加】

コロニー同盟の首都ニューアトランティスがあり、 Starfield のメインストーリー序盤に訪れることになる惑星ジェミソンは、太陽系最寄りの恒星アルファ・ケンタウリ(ケンタウルス座アルファ星)の第3惑星という設定です。

表面重力は0.91G、自転周期は50地球時間で、月に似た衛星クルツが公転しています。人間も呼吸できる大気があり、ジェミソンは生命にあふれた“第2の地球”とも呼べる惑星です。

ちなみに人類はこれまでに5500個以上の太陽系外惑星を発見していますが、現実のアルファ・ケンタウリではまだ存在が確実な惑星は見つかっていません(候補は報告されています)。

また構想段階ですが、宇宙のスケールではかなり近いと言える約4.3光年のアルファ・ケンタウリに超小型の探査機をレーザー推進で送り込むプロジェクトもスタートしています(編集β)。

👇目標は「ケンタウルス座アルファ星」 恒星間宇宙航行に挑戦するプロジェクト(2021年7月8日)


『Starfield(スターフィールド)』とは

『Starfield』は、『The Elder Scrolls V: Skyrim』や『Fallout 4』を手がけ、数々の賞に輝いたBethesda Game Studiosが、25年以上の時を経てお届けする完全新規フランチャイズです。

宇宙を舞台とした次世代型RPGである本作で、思いのままにキャラクターを作成し、人類最大の謎を解き明かすために、かつてない自由度を誇る壮大な冒険へと旅立ちましょう。

(公式サイトより引用)

Starfield公式ティザートレーラー

 

 

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