「ふたご座流星群」は12月14日16時頃に極大! 三大流星群の1つ 1時間に最大40個ほど

 
季節は12月に入り、いよいよ年末も近づいています。そんな中、今月の12月14日16時頃には三大流星群のひとつとなる「ふたご座流星群」が極大となるんです! 今年は観測条件もよく、1時間に最大40個ほどの観測が期待できそうですよ!
 
ふたご座は黄道十二星座の1つで、α星に2等星のカストル、β星に冬のダイヤモンドを形成する1等星のポルックス、散開星団のM35を有します。その由来は、ギリシア神話ではゼウスがスパルタ王妃のヘラを好きになり、その元に白鳥となって降り立ちます。その後ヘラが2つの卵を出産し、その片方から兄のカストルと弟のポルックスが誕生。後に不死のポルックスが死ぬ運命にあるカストルを嘆き、自分の不死性を兄に与えたことでふたご座として星座になったとされています。
 
そしてふたご座流星群は小惑星ファエトン((3200)Phaethon)を母天体とする流星で、毎年12月4日〜17日に極大を迎えます。また「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」とともに三大流星群の一つに数えられ、多いときには1時間に40個以上の流星が観察されます。流星電波観測国際プロジェクトによれば、極大時の最大の出現数を指す天頂出現数(ZHR)は120、明るい彗星の割合を示す光度比は2.6、対地速度は35km/sです。 
 
さて観測にあたってですが、今年のふたご座流星群が極大となる12月14日16時頃は昼間なため、見頃は13日深夜となる予定です。もちろん、12日深夜や14日深夜も流星群が観測できるでしょう。さらに今年は月の影響も小さいため、2017年は観測に適した年といえそうです。
 
tenki.jpの星空指数をみると、13日は東京は晴れ、また12日と14日も晴れとなっており、天候状況もよさそう。寒さ対策だけには気をつけて、今年最後の3大流星群を楽しみましょう!
 
Image Credit: 国立天文台
■ふたご座流星群が極大(2017年12月)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2017/12-topics02.html
■流星電波観測国際プロジェクト
http://www.amro-net.jp/meteor-info/12_geminids_j.htm
(文/塚本直樹)

Last Updated on 2022/10/13

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