2017年6月にFAAとNASAによるテストを通過するなど、実現に向けて着実に前進しているグーグルのドローン配達計画「Project Wing」。そのProject Wingが、オーストラリアのシドニー近くの街グーゴン(Googong)をテスト地に選んだことが地元紙などによって報じられています。
Project Wingはドローンによって荷物を運ぶサービスで、2016年には「1〜3年以内のサービス開始を目指す」と目標が語られていました。試作機のドローンは以前には固定翼と4つほどのローターが搭載された機体が利用されていましたが、最新の画像では固定翼に数多くのローターを搭載した、なかなかアグレッシブな機体デザインへと進化しています。
Project Wingを率いるJames Ryan Burgess氏によれば、テストはグーゴンのFernleigh Parkエリアで実施されます。同氏は「我々はキャンベラ付近でいくつかの調査を行い、グーゴンは新技術のイノベーションの実証に最適な場所だとわかった。新たなイノベーションを支援するグーゴンでテストを開始できることに興奮している」と語っています。ドローンの実地試験には地元自治体や法的整備が不可欠なので、グーグルの要求にグーゴンが応えることができたものと予測されます。
さらに付け加えて、「我々はこのエリアにできる限りの貢献と配慮をするつもりだ」としています。グーグルやアマゾンなどの国際的企業はその本拠地から飛び出し、世界でドローン配達の開発を推し進めようとしているようです。
Image Credit: Sitthixay Ditthavong
■Project Wing testing a new delivery drone in Australia
https://www.suasnews.com/2017/07/project-wing-testing-new-delivery-drone-australia/