回転翼の軸を動かせる「ティルトローター機」といえば、オスプレイが有名。そしてその技術が、ドローンにもやってこようとしています。スイス連邦工科大学チューリッヒ校の生徒で組織されたVoliroは、新たに6個のローターの角度が変えられる「ティルトローター・ドローン」を公開しました。
https://www.youtube.com/watch?v=Sgd0i87r9-0
このドローンは空中でローターを12度まで傾けることにより、姿勢を変化させずに移動することができます。これは姿勢を傾けて移動する通常のドローンの機動とは大きく異なります。また動画を見ると、通常のドローンよりも非常に細かい姿勢の制御が可能なようです。ドローンのコントロールにはソフトウェアを利用し、それぞれのローターを制御します。
従来のドローンは熟練者でなければ、その移動は前後左右に高度の調整……と平面的になりがちでした。しかしこのようなティルトローター・ドローンと制御ソフトウェアを組み合わせれば、ドローンの機動能力を格段に向上させられる可能性があります。
搭載パーツの複雑化などから、民生用ドローンでこの技術が広まるには時間がかかりそうですが、それにしても将来が楽しみな技術ですね。
Image Credit: Voliro
■Tilt-rotor hexacopter puts a new twist on drone orientation
http://newatlas.com/voliro-hexacopter-drone-orientation/49969/