とうとうイギリスにてテスト的に始まった、アマゾンのドローン配達サービス「Prime Air」。しかし同社はイギリスだけでなく、世界中でのPrime Airの展開を狙っています。そして今回、アマゾンはアメリカのFCC(連邦通信委員会)に対し、「謎の無線テスト」の申請を行ったことが判明しました。
「evaluate prototype equipment and associated software designed to support innovative communications capabilities and functionalities.」と名付けられた今回の申請では、シアトルのアマゾン本社付近にて低出力かつ複数の無線発信機の一時利用を申請しています。また、テストは同社の郊外施設でも実施される可能性を示唆しています。
ではなぜこのニュースが騒ぎになっているのかというと、同申請にはNeil Woodward氏の名前が入っていたからです。Neil Woodward氏は元宇宙飛行士で、現在はPrime Airの上級マネージャーを担当しています。つまり、この無線使用申請はドローン配達のテストなのでは?という憶測が成り立つんですね。
アマゾンのPrime AirはGPSを利用した自動飛行を行い、24kmの範囲で最大2.3kgの荷物を運搬することができます。荷物はドローンの下部に搭載してドローンごと地面に降下する方式で、さらに機体には危険物との衝突回避機能も搭載されています。また千葉県幕張に設定されたドローン配達の国家実証特区ではアマゾンの名前もささやかれており、日本でのサービスローンチに対して期待が高まっています。
Image Credit: Amazon
■Amazon seeks FCC approval to run mysterious wireless tests that could be related to drone delivery
http://www.phonearena.com/news/Amazon-seeks-FCC-approval-to-run-mysterious-wireless-tests-that-could-be-related-to-drone-delivery_id90000
■Amazon wants FCC approval to test mysterious wireless communications system
http://www.geekwire.com/2017/amazon-wants-fcc-approval-test-mysterious-wireless-communications-system/
最新記事
-
天文新たな明るい彗星候補「ATLAS彗星(C/2024 S1)」(A11bP7I)を発見2024.10.09
-
天文豪華絢爛 ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した超星団「ウェスタールンド1」2024.10.08
-
宇宙開発先進レーダ衛星「だいち4号」が静止衛星との間で光衛星間通信に成功2024.10.08
-
打ち上げ情報スペースX、ESAの二重小惑星探査機「Hera」を打ち上げ2024.10.08
-
天文宇宙の “明るさ” に謎の光は不要 「宇宙可視光背景放射」の新たな推定結果2024.10.07
-
宇宙開発ハリケーン到来予想で安全対策 NASAが「エウロパ・クリッパー」10月10日の打ち上げ中止2024.10.07