母親と子供の微笑ましい関係は、海の中でも変わりませんね。オーストラリアのマードック大学の研究者は真っ白なセミクジラの子供が母親に擦り寄る様子を、ドローンにて空撮することに成功しました。
今回の動画はオーストラリアの西にあるグレートオーストラリア湾で撮影されました。この湾はクジラが数多く見られることで知られているのですが、それでもこのような真っ白な子クジラはかなり珍しいものとなっています。また、今は真っ白でも数年もしないうちにその体色は黒くなってしまうそうです。
研究者たちは、ドローンによる空撮はクジラの生態を脅かすことなく観察できるツールだとしています。さらにクジラには吸着式のタグが取り付けられ、その移動経路や鳴き声に関するデータが収集されるのです。確かにヘリコプターや航空機のような大きな音を発する乗り物と違い、ドローンなら多くの動物に気づかれることなく自然観察が可能でしょう。
専門家によれば、このセミクジラはあと数年もしないうちに絶滅危惧種のリストから外れます。近年はますます進む地球温暖化など心配なニュースが多いのですが、オーストラリアでのクジラの繁殖が順調に進むといいですね。
Image Credit: Murdoch University
■Drone captures rarely seen white whale calf cuddling up to mommy
http://newatlas.com/drone-white-whale-calf/45266/