未だに紛争地域や、あるいは混乱が終わった地域でも大きな問題となっている「残留地雷」。その処理にドローンが役立つかもしれません。デザイナー兼事業家のMassoud Hassani氏は新たに、従来方式よりも20倍高速な地雷処理ドローン「Mine Kafon Drone」のプロジェクトを開始しました。
Mine Kafon Droneはまず地雷が埋没していると思われる地域を飛行し、カメラで3Dマップを撮影します。次に疑わしい場所を金属探知機で調査し、マップ上に地雷の埋まっている場所を記録。そして最後に地雷の上に爆発物を設置し、地雷を除去するのです。
Mine Kafon Droneはこのようにすべての操作を遠隔地から行うことで、安全に地雷を除去できます。さらに人間や犬による従来作業に比べて20倍も高速に、さらに低コストに地雷を処理できるんだとか! ドローンの利点をうまく活かした、素晴らしいプロジェクトですね!
Massoud Hassaniは以前にも地上を転がりながら地雷を撤去する「Mine Kafon」を開発しました。Mine Kafon Droneはまだプロトタイプの段階ですが、将来的には「自動運転」での運用も検討されています。
現在、地上には1億個もの地雷が地中に埋まっているとされます。Massoud Hassani氏はこの残留地雷を10年以内にすべて取り除きたいという、大きな目標を持っています。同氏のプロジェクトはクラウドファンディングサイトのKickstarterにて開発資金を募集しているので、もし興味があったら応援してみるのも良さそうです。
Image Credit: Mine Kafon
■Mine-hunting drone could make the world a safer place
http://www.gizmag.com/mine-kafon-drone/44437/