上の黒い鳥、これは狩猟された鳥でも剥製でもありません。ソマリアのモガディッシュで発見された、「鳥に偽装されたドローン」なんです。
この大型のカラスにも見えなくもないドローンは、今年の5月1日に発見されました。その所属や目的を示すものはまだ見つかっていませんが、報道によればおそらくソマリアの国家情報局に所属する偵察用ドローンだと推測されています。また、このドローンがどのようにして落下したのか、そして同タイプのドローンが稼働しているのかは不明です。
ドローンには2つのプロペラが設置されており、水平方向に推力を発生させる固定翼タイプのドローンのようです。また羽は途中で分割されており、羽先が動くことで自然な鳥のように見える工夫がされてます。尾翼や細部の作りこみもよく、これを地上から一目見ただけではドローンとは気づかないかもしれません。
このような監視用の偽装ドローンはソマリアだけでなく、アメリカのアメリカ陸軍特殊作戦コマンドにも存在しています。こちらもパタパタとはためく羽を持ち、地上からは普通の鳥のように見えるように偽装がされています。空を飛ぶ普通の鳥が、カメラと無線通信で敵部隊を監視するドローンだった…なんてSFの世界が現実になろうとしているんですね。
Image Credit: Sawirro
■Crashed drone in Somalia shows how the military hides its eyes in the sky
http://www.theverge.com/2016/7/14/12187562/drone-bird-crash-landing-somalia-military
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