ドローンは戦場でも偵察などの任務が期待されていますが、より直接的な「自爆攻撃」も選択肢のうちに入っているようです。ロシアメディアのイタル・タス通信社によると、ロシア国防省は防空やユニットのサポートに使う自爆ドローンをテストしているそうなんです。
「現在、火船(火を付けて放つ船)のように振る舞うドローンが開発されています。このドローンはターゲットに接触すると爆発するのです」
現在、この自爆用ドローンは既存の製品を利用して開発が進んでいます。一方、アメリカ軍などはミサイルを搭載した無人航空機「MQ-9 リーパー」を運用していますが、このロシアの自爆用ドローンは運用コストが安く、さらに小さくて発見されにくいことが期待されます。
またアメリカ軍もすでに、歩兵小隊のサポート用にAeroVironmentが開発した重量2.7kgの小型ドローン「Switchblade」を採用しています。このドローンはブッシュなどに隠れた敵を攻撃することが可能です。さらに、イスラエル軍も攻撃用ドローンの採用実績があります。
このような無人兵器が戦場で存在感を増していくとすれば、いずれは兵士が前線で身を危険に晒す機会が減っていくのかもしれませんね。
Image Credit: Wikipedia
■Russia developing kamikaze drone that hits target & detonates - report
https://www.rt.com/news/344700-russia-develops-kamikaze-drone/
■Russia testing 'suicide bomber drone' designed for top secret kamikaze missions - and it will hit battlefield soon
http://www.mirror.co.uk/news/world-news/russia-testing-suicide-bomber-drone-8075796
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