荷物を運んだり農薬を散布したりと最近大活躍のドローンですが、現在新たな役割が試みられています。それは、「干ばつ地域で雲を生成し、雨を降らせる」というもの。そして、そのドローンの開発に向けた初飛行がネバダ州にて成功しました。
「サンドバール・シルバー・ステート・シーダー」と名付けられたこのドローンは3メートルの長めな主翼を持ち、空中にヨウ化銀を散布することで雲の生成を試みます。このヨウ化銀は以前から「人工降雨」のために使われていました。以前は飛行機や大砲、それにロケットでヨウ化銀やドライアイスを散布していましたが、より気軽に飛ばせるドローンなら個人や小規模な事業者でも利用できる可能性があります。
初飛行を成功させたチーフデザイナーのAmber Broch氏は、「(今回の成果は)無人飛行機を環境科学や環境資源の応用の道具として使うための、大いなる可能性を示してくれました」と語っています。
現在、地球上では多くの地域が干ばつに苦しんでいます。今回のような人工降雨を可能にするドローンはアメリカだけでなく、世界で活躍することができるでしょう。
Image Credit: Kevin Clifford/Drone America
■A drone designed to cure drought just took flight over Nevada
http://thenextweb.com/insider/2016/05/04/a-drone-designed-to-cure-drought-just-took-flight-over-nevada/#gref
最終更新日:2022/11/11