ネッシーといえば、20世紀最大の謎の一つ。ネッシーはスコットランドのネス湖にいるとされる巨大生物ですが、最新のドローン探査がネス湖でネッシーらしき物体を発見しました。
上の画像は水中探査ドローン「Munin」がソナーで捉えた画像です。む、この首長竜のような特徴的なシルエットは……ネッシーじゃないか! ネッシーはやっぱりネス湖にいたんだ!
と思わずテンションが上ってしまいましたが、その正体は意外とすぐに判明しました。なんとこの物体、1970年に撮影された映画「シャーロック・ホームズの冒険」で作成された撮影セットだったのです! ビリー・ウィルダーが監督した同映画で使われた全長9mのレプリカは、映画の撮影中に湖底に沈んでしまいました。
また画像からも分かる通り、このネッシーのレプリカには特徴的な「こぶ」がありません。これはビリー・ウィルダー監督がこぶ付きのネッシーのイメージが嫌いだったので、こぶを撮影直前に削除したからだ、というストーリーが伝わっています。映画のストーリーでは「ネッシーは実は潜水艦だった」というオチになるのですが、確かにソナーが捉えた画像も「首付きの潜水艦」に見えなくもありません。
現在、ネス湖ではノルウェー企業のKongsberg Maritimeが湖底のマッピングプロジェクト「Operation Groundtruth」を行なっています。調査ではこれまで難破船などが湖底から発見されました。プロジェクトは来週には終わる予定ですが、それまでに本物のネッシーが見つかる可能性もゼロではない…かもしれませんよ! さらなる続報に期待しましょう。
Image Credit: Popular Science
■Drone hunt for Loch Ness Monster finds its film double
http://www.reuters.com/article/us-britain-scotland-monster-idUSKCN0XA1VP