
いずれドローン業界でもスマートフォンなどのテック業界のように、訴訟合戦が始まってしまうのでしょうか。民間用ドローンで最大シェアを誇るDJIはカリフォルニア州にて、同じくドローンメーカーの中国Yuneecが2つの特許を侵害したとして訴訟を起こしました。
DJIの主張によると、YuneecはDJIの持つ「ターゲットを追尾するシステムと方法」「交換可能なプラットフォームのマウント」の特許を侵害したとしています。DJIはYuneecのドローンとシステムが今後アメリカ国内で販売されないように、差止請求を提出しています。
DJIは先月、人工知能を搭載した先進的なドローン「Phantom 4」を発表しました。またYuneecも1月に開催されたCESにて高性能ドローン「Typhoon H」を発表していますが、まだ販売は行なわれていません。さらに半導体メーカーのインテルもYuneecに出資しており、インテルの「RealSenseカメラ」による障害物回避の技術などで協力しあう関係です。
民間用ドローンでは最初の大型訴訟となった今回の件。しかし特許侵害による販売の差し止めと聞くと、スマートフォン好きの方ならアップルとサムスンの訴訟合戦を思い出す人も多いでしょう。両企業はアメリカ国内だけでなく、世界中でお互いに訴訟を展開しました。
今後両者がどのような主張をするのかはわかりませんが、せめてスマートフォン業界のようにひどい争いにならないことを願ってなりません。
Image Credit: Gizmag
■Complaint for patent infringement from Benjamin Popper
http://www.slideshare.net/benjaminpopper/complaint-for-patent-infringement/1
■DJI files patent lawsuit against Yuneec, starting drone industry's first major legal fight
http://www.theverge.com/2016/4/1/11347470/dji-patent-lawsuit-against-yuneec-drones