Typhoon Hは廉価ながらプロ向けの性能を達成
これまで本格的な空撮などに利用するプロ向けのドローンといえばDJIの「Inspire 1」でしたが、そこに挑戦者の登場です。YuneecがCES 2016にて発表した新型ドローン「Typhoon H」は、1,800ドル(約21万円)とInspire 1よりも廉価ながら、非常に高性能なドローンに仕上がっています。
Typhoon Hの本体はカーボンファイバー製で、重量は1.8kg。アームを6つ持ち、分類はヘキサコプターになります。アームを折りたたむことでサイズを減らし、専用のバックパックに収納して持ち運ぶこともできます。
飛行時には脚部が引き上がり、カメラから360度まったく脚の写り込まない映像が撮影可能です。カメラは視野を安定させるギンバル機構に取り付けられ、360度好きな方向を撮影することができます。Inspire 1がアーム部分を引き上げることで写り込みを防ぐのに対し、Typhoon Hは脚を引き上げることで写り込みを防いでいる点が興味深いです。
飛行可能時間は22分で飛行高度は122m、時速36kmでの移動が可能です。カメラは1200万画素で4K解像度ビデオの撮影も可能。撮影角度は115度でF値は2.0となっています。操作範囲は1kmで、720pビデオのストリーム配信も可能です。
操作は7インチディスプレイを搭載したコントローラーで行ないます。本体には超音波による近接センサーや緊急時の着陸機能を備えており、さらには専用の衝突回避モジュールや赤外線カメラモジュールも開発中です。
ライバルとなるInspire 1 Ver 2.0が3,000ドル(約35万円)なのを考えると、1,800ドル(約21万円)のTyphoon Hのコスパの良さが光ります。今後、プロ向けドローンの世界にも激しい競争の時代が訪れそうな予感です。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=nAvNBPyoreU[/youtube]
Image Credit: Gizmag
Video URL: https://www.youtube.com/watch?v=nAvNBPyoreU
■Typhoon H hexacopter features folding landing gear, swivelling 4K camera and more
http://www.gizmag.com/typhoon-x-hexacopter-ces/41220/
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