
クアルコムが公開したドローンによる自動回避技術
ドローンの操縦は難しくも楽しいものですが、未来のドローンは操縦する必要すらないのかもしれません。今回チップデザインを手掛けるクアルコムが公開したのは、ドローンが障害物を自動で避け、周囲の3Dマップをリアルタイムに作成する動画(記事末参照)です。そして楽しみなことに、このような機能が近いうちに本当にドローンに追加されるかもしれないんです!
クアルコムはスマートフォン向けのプロセッサやモデムチップの設計で有名ですが、同社は2015年10月にドローン向けのプロセッサ「Snapdragon Flight」の開発を計画していると明言しています。このプロセッサはドローンのバッテリー消費や製造コストを減少させ、さらに先進的な機能を追加することが目的。この計画の登場は、ドローンもスマートフォンと同じくらいコモディティ化しつつあることを反映しているのでしょう。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=_D96TWllOUg[/youtube]
クアルコムによると、同社のプロセッサを利用すれば4K撮影可能なドローンの価格を1,200ドル(約14万3000円)から300ドル~400ドル(3万6000円~4万8000円)に抑えることができます。さらに、バッテリーの駆動時間も20分から45分~60分に延長できるとか。専用プロセッサの搭載でこれだけの性能が実現できれば、まさに夢のようですね! また、飛行時間が2~3倍に伸びれば配送などのビジネス用途でも大いに活躍の場が広がりそうです。
今回の動画はあくまでも「技術的なデモ」ですが、1月6日からラスベガスで開催されるCES 2016(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)でSnapdragon Flightのさらなる詳細が公開される予定です。2016年のドローンの進化がますます楽しみですね!
Image Credit: YouTube
Movie URL: https://www.youtube.com/watch?v=_D96TWllOUg
■Qualcomm video shows how much smarter drones will get in 2016
http://www.theverge.com/2015/12/31/10693066/qualcomm-snapdragon-flight-preview