伊勢志摩サミット周辺ではドローンは飛ばせません。
三重県議会で2015年12月21日、来年5月に伊勢志摩サミットが開催される会場周辺でのドローンの飛行を禁止する条例が可決されました。ドローン飛行に関する禁止条例は全国初となります。
飛行が制限される地区は志摩市の賢島とその周囲1.5km、また各国の首脳たちが訪問する場所の周囲300mとなります。飛行禁止期間は2016年の3月27日~5月28日までです。
今年の12月10日からスタートしたドローンの飛行ルールでは、ドローンは人口密集地や空港付近、あるいは高度150m以上の空域を許可無く飛行することが禁止されています。しかし、今回サミットの開催場所となる賢島は、そのどれにも当てはまらない地域でした。
近年はドローンが一般に普及するにつれ、悪意のあるなしにかかわらずその事故や事件が多発しています。ドローンは一般に機動力が高いために捕獲が難しく、その気になれば爆弾などの危険物の運搬も可能。残念ながら、テロに利用される危険性は十分にありえます。警視庁ではドローンを捕獲するドローンの運用を開始しますが、それでも安全が完全に確保できるとは言えません。
来年開催されるサミットを円滑にとり行なうためにも、ドローンに関する何らかの法規制は必須だったものと思われます。今後、ドローンの有効利用とリスクとの兼ね合いをどのようにつけるのか、難しい舵取りが続きそうです。
Image Credit: answersforpilots.com
■三重県ドローン禁止条例成立 サミット安全対策で
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151221/k10010347981000.html
Last Updated on 2022/11/10