ドローン用赤外線カメラ「DJI Zenmuse XT」
DJI JAPANは2015年12月11日、ドローン用の赤外線カメラ「DJI Zenmuse XT」を発表しました。DJI Zenmuse XTは人間の目では捉えられない赤外線を用いることにより、電源検査やソーラーパネル検査、調査及びレスキュー、精密農法、消火活動などさまざまな利用用途が想定されます。
DJI Zenmuse XTはFLIR Systems社との協力により開発されました。カメラは赤外線イメージャーに「非冷却 VOx マイクロボロメータ」を採用し、高感度(50mk)における640x512ドット/30fps、あるいは336x256ドット/60fpsでの撮影が可能です。レンズは4種類が用意され、MP4やJPEG、TIFFで動画や画像を保存します。また、カメラは360度回転することができます。
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さらに、画質向上ソフトウェアとして極度を向上させる「スマート・シーン・オプティマイゼ―ション(SSO)」やコントラストを調整する「アクティブ・コントラスト・エンハンスメント(ACE)」などを搭載。より円滑な業務を可能にします。
カメラはInspire 1やMatrice 100に搭載可能。Inspire 1に搭載した場合は22分、Matrice 100の場合は35分の飛行が可能です。カメラはスマートフォン向けアプリ「DJI GO app」と連携することにより、撮影した映像をスマートフォンにリアルタイムで表示することもできます。
DJI Zenmuse XTは2016年の第一四半期に導入予定です。ドローンに赤外線の目が加わることにより、業務用途や消火・レスキュー活動など、より広い場面でドローンが活躍する日が近づいています。
Image Credit: DJI JAPAN
■DJI and FLIR Systems Collaborate to Develop Aerial Thermal-Imaging Technology
http://www.dji.com/ja/newsroom/news/dji-and-flir-systems-collaborate-to-develop-aerial-thermal-imaging-technology