デーデン…デーデン…デーデンデーデンデンデンデン…という映画ジョーズでもお馴染みの恐ろしいシャークアタック(サメによる事故)ですが、それを防ぐ動きがオーストラリアで始まります。同国の政治家のNiall Blair氏は2015年11月25日、ニューサウスウェールズ州にてサメを監視するドローンのテストを行なうと発表しました。
ドローンによる空中からの監視業務は昔から注目されていた分野で、すでにオーストラリアでは野生動物や農作物への被害の監視に利用されています。サメへの監視業務への応用は世界でも初めてとなりますが、サメによる事故の相次ぐオーストラリアならではの利用方法でしょう。
Blair氏は声明の中で、以下のように述べています。「スイマーやサーファーのリスクを減らす容易な方法はありません。私たちは科学的に最良な手法や技術を導入することで、ビーチの安全を守る効率的で長期間利用可能な手法を見つけるつもりです」
すでにオーストラリア東海岸のCoffs Harbourではドローンのテストが始まっています。サメの監視員はドローンから送られてくる画像をリアルタイムで監視し、GPS情報も合わせて利用します。これまではヘリコプターによるサメの監視が行なわれてきましたが、ドローンの導入によりさらに緻密な監視が可能になりそうです。
ニューサウスウェールズ州では今年に入ってから12件以上のサメによる事故が起きており、行政による「サメ・サミット」も開催されました。今後はドローンの導入だけでなくヘリコプターからの監視も同時に利用することで、サメ被害を減らそうとしています。
Image Credit: Animal-Wildlife
■FIRST SHARK TECHNOLOGY TRIAL UNDERWAY
http://www.dpi.nsw.gov.au/__data/assets/pdf_file/0003/585093/media_release_151125_first_shark_technology_trials_underway.pdf
■Australia: Shark Detecting Drones
http://dronelife.com/2015/11/30/australia-shark-detecting-drones/