83年ぶりの再出現が期待されていた「いるか座ガンマ流星群」だったが、活発的な活動を確認できず、流星雨の再来とはならなかった。

いるか座ガンマ流星群は1930年6月11日、アメリカで初めて目撃された。当時、満月で明るかったにも関わらず、約30分間で51個もの流星が確認され、突発的な流星雨だったと記録されている。

その後、いるか座ガンマ流星群は観測されていなかったが、天文学者のピーター・ジェニスケンス(Peter Jenniskens)氏らは過去のデータを研究し、長周期彗星の残した塵による流星群だと分析した上、2013年6月11日にいるか座ガンマ流星群が再び出現すると予測した。

米流星協会(AMS)などの呼びかけに応じ、6月11日にアメリカやブラジル、チリ、メキシコなどで大規模な観測が行われたが、流星雨とみられる目立った活動は確認されなかった。また、流星や明るい火球などが通常よりも多く観測されたが、いるか座ガンマ流星群との関連も確認されていないという。

 

■Gamma Delphinid Results and Observations
http://www.amsmeteors.org/2013/06/gamma-delphinid-results-and-observations/

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