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アメリカ航空宇宙局(NASA)は3月6日、太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)」によって撮影された、黒点がほとんど写っていない太陽の画像を公開した。2013年秋頃に太陽活動極大期を控えており、今はまだ「嵐の前の静けさ」かもしれない。

太陽は平均11年の周期で活動の極大と極小を繰り返しており、次の極大期は2013年秋頃だと予想されている。太陽活動が活発であればあるほど黒点の数も多いことが知られているが、2月28日にSDOの観測機器「HMI」によって撮影されたこの画像では、黒点がほとんど写っていなかった。

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「太陽活動極大期ですが、私たちが期待しているのとは異なるように見えます。1989年から2001年にかけてダブルピークが発生しており、今回もその可能性があります。2011年に黒点が急増し、2012年に消滅していたので、2013年に再び黒点が急増すると予想しています」

今年の太陽活動について、NASAの太陽物理学者のディーン・ペスネル氏はこのように述べている。

太陽活動が極大期を迎えると、強い太陽フレアによって強力な磁気嵐が発生し、人工衛星や地上の電子機器に深刻な影響を与える可能性がある。

また、2008年から2009年にかけて太陽の黒点が100年ぶりに少ない異常極小期だったことから、近年では、太陽活動がこのまま低下し、地球が再び小氷期に突入する可能性も指摘されている。

 

■A Quiet Interlude in Solar Max
http://earthobservatory.nasa.gov/IOTD/view.php?id=80572

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