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こちらはアメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」に搭載されている可視光カメラ「JunoCam(ジュノーカム)」を使って撮影された木星の衛星イオの姿です。向かって左側の太陽に照らされた半球の表面は火山活動によって斑模様になっており、そびえ立つ山々やカルデラ状の地形がはっきりと捉えられています。

【▲ 木星の衛星イオ。アメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」の可視光カメラ「JunoCam」で2023年12月30日に撮影(Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Kevin M. Gill)】
【▲ 木星の衛星イオ。アメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」の可視光カメラ「JunoCam」で2023年12月30日に撮影(Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Kevin M. Gill)】

イオは1610年にガリレオ・ガリレイが発見した木星の4つの衛星、いわゆる「ガリレオ衛星」の1つです。イオでは木星や他の衛星との相互作用による潮汐加熱(※)を熱源とする火山活動が起きていることが知られていて、その様子は木星探査機だけでなく地上の望遠鏡でも観測されています。

※…別の天体の重力がもたらす潮汐力によって天体の内部が変形し、加熱される現象のこと。

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JunoCamの画像は一般の人々が利用できるように順次公開されていて、数多くの市民科学者が様々な画像を作成しています。冒頭の画像はJunoによる57回目の木星フライバイ(近接通過)「PJ57(Perijove 57)」が実施された2023年12月30日にイオから約2840km離れた位置で取得されたデータをもとに、市民科学者のKevin M. Gillさんが作成しました。GillさんはこれまでにもJunoCamのデータをもとに様々な画像を作成・公開しています。

Junoのミッションはもともと2018年までの予定でしたが、現在は2025年9月までの延長ミッションに入っています。延長ミッション中には木星だけでなく衛星の観測も行われており、2021年6月にはガニメデ、2022年9月にはエウロパのフライバイ探査が行われました。

NASAによると、今回実施されたPJ57でJunoはイオの表面から約1500km(予定値)まで最接近し、冒頭の画像を含むデータを取得しました。Junoによるイオのフライバイ探査は2024年2月3日に実施される58回目の木星フライバイ「PJ 58」でも計画されており、探査機は今回同様に高度約1500kmを通過する予定です。この20年ほどの間にイオへ最も接近した探査機となったJunoの観測データは、イオの火山活動や地殻の下に存在すると考えられているマグマオーシャン、木星の潮汐力の重要性などを調査するために用いられるということです。

 

Source

  • Mission Juno
  • NASA – NASA’s Juno to Get Close Look at Jupiter’s Volcanic Moon Io on Dec. 30

文/sorae編集部

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