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こちらは「けんびきょう座(顕微鏡座)」の方向約2億光年先の相互作用銀河「Arp-Madore 2105-332(AM 2105-332)」です。相互作用銀河とは、すれ違ったり衝突したりすることで重力の影響を及ぼし合っている複数の銀河を指す言葉です。相互作用銀河のなかには潮汐力によって形が大きくゆがんだり、渦巻腕(渦状腕)が長い尾のように伸びていたりするものもあります。

【▲ 相互作用銀河「Arp-Madore 2105-332(AM 2105-332)」。銀河の名前は左が「ESO 402-10」、右が「ESO 402-9」(Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Dalcanton; Acknowledgement: L. Shatz)】
【▲ 相互作用銀河「Arp-Madore 2105-332(AM 2105-332)」。銀河の名前は左が「ESO 402-10」、右が「ESO 402-9」(Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Dalcanton; Acknowledgement: L. Shatz)】

この画像で目を引くのは、何と言っても画像の左側で一列に並んだ銀河の連なりでしょう。しかし欧州宇宙機関(ESA)によると、実際にArp-Madore 2105-332を構成しているのは列の先頭に位置する大きな銀河「ESO 402-10」と、列から離れた画像右側の銀河「ESO 402-9」の2つなのだといいます。ESO 402-10の下に写っている幾つかの銀河は、地球からはたまたま直線状に並んで見えているだけなのです。

この画像の作成には「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で取得されたデータが用いられています。ハッブル宇宙望遠鏡によるArp-Madore 2105-332の観測は、「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope:JWST)」やハッブル宇宙望遠鏡自身による将来の詳細な観測の対象になり得る銀河を探す取り組みの一環として2018年7月に実施されたということです。

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また、画像の作成にはハッブル宇宙望遠鏡のACSだけでなく、セロ・トロロ汎米天文台のブランコ4m望遠鏡に設置されている「ダークエネルギーカメラ(Dark Energy Camera:DECam)」による光学観測データも使用されています。DECamはその名が示すように暗黒エネルギー(ダークエネルギー)の研究を主な目的として開発された観測装置で、当初の目的である暗黒エネルギー研究のための観測は2013年から2019年にかけて実施されました。

冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として、ESAから2023年12月11日付で公開されています。

 

Source

文/sorae編集部

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