こちらは「エリダヌス座」の方向約5800万光年先の棒渦巻銀河「NGC 685」です。棒渦巻銀河とは中心部分に棒状の構造が存在する渦巻銀河のことで、アメリカ航空宇宙局(NASA)によれば渦巻銀河全体の約3分の2は中心に棒状構造があるとされています。

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【▲ ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された棒渦巻銀河「NGC 685」(Credit: NASA, ESA, and J. Lee (Space Telescope Science Institute); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America))】
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された棒渦巻銀河「NGC 685」(Credit: NASA, ESA, and J. Lee (Space Telescope Science Institute); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America))】

NGC 685の直径は約6万光年で、天の川銀河の半分程度。地球に対して正面を向けた位置関係にあることから、明るく輝く棒状構造やその周りに広がる渦巻腕(渦状腕)がよくわかります。棒状構造の近くに見える赤い斑点のような領域は、若い大質量星から放射された紫外線によって電離した水素ガスが光を放っている「HII(エイチツー)領域」です。HII領域はガスと塵を材料に新たな星が形成される星形成領域であり、“星のゆりかご”と呼ばれることもあります。

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」の「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータ(近紫外線・可視光線・近赤外線のフィルターを使用)をもとに作成され、NASAから2023年10月7日付で公開されました。ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 685の観測は、若い星の材料である低温ガスと銀河の関係の調査を目的とした観測プロジェクト「PHANGS」(Physics at High Angular resolution in Nearby GalaxieS)の一環として実施されたということです。

 

Source

  • NASA - Hubble Examines Entrancing Galaxy in Eridanus

文/sorae編集部

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