こちらは「エリダヌス座」の方向約2870万光年先の不規則銀河「ESO 300-16」です。不規則銀河とは、星々が集まった中心部や渦巻腕(渦状腕)、回転対称の円盤部といった明確な構造を持たない銀河のこと。ESO 300-16も空に浮かんだ雲のような不規則な形をしており、目立つ特徴といえば中心付近に小さく見えている青い泡状構造くらいです。

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された不規則銀河「ESO 300-16」(Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully)】
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された不規則銀河「ESO 300-16」(Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully)】

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」で取得したデータ(可視光線と近赤外線のフィルターを使用)をもとに作成されています。欧州宇宙機関(ESA)によると、ハッブル宇宙望遠鏡によるESO 300-16の観測は、天の川銀河から10メガパーセク(約3260万光年)以内に存在する近傍の銀河すべてを観測するためのキャンペーン「Every Known Nearby Galaxy」の一環として2020年2月に実施されました。

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この観測キャンペーンではハッブル宇宙望遠鏡による十分な観測がまだ行われていなかった153個の銀河とその候補を対象に、2019年から2021年にかけて観測が行われました。ESAによると、天の川銀河の隣人とも言える近傍の銀河の観測は、天文学者が様々な銀河に存在する星の種類を断定し、宇宙の局所構造をマッピングする上で役立つということです。

冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の“今週の画像”として、ESAから2023年8月21日付で公開されています。

 

※一部文章に誤りがありましたので訂正しました。「2870光年」は誤りで正しくは「2870万光年」です。【2023年8月28日21時20分】

Source

  • Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully
  • ESA/Hubble - A sparkling galactic neighbour

文/sorae編集部

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