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こちらは「ちょうこくしつ座」(彫刻室座)の方向約7500万光年先の渦巻銀河「NGC 289」です。明るい小さな渦巻構造から青い渦巻腕(渦状腕)が大きく伸びているような姿をしています。

画像を公開した米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)によると、NGC 289の渦巻腕は天の川銀河(直径約10万光年)よりも大きく広がっているといいます。

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【▲ 渦巻銀河「NGC 289」(Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA; Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), & M. Zamani (NSF’s NOIRLab))】
【▲ 渦巻銀河「NGC 289」(Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA; Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), & M. Zamani (NSF’s NOIRLab))】

NOIRLabによれば、NGC 289の中心部には超大質量ブラックホール(超巨大ブラックホール)を原動力として狭い領域から強い電磁波を放射するとされる活動銀河核(AGN)があることが知られています。NGC 289自身も活動銀河の一種であるセイファート銀河(セイファート2型)に分類されていますが、同時に表面輝度が低い低表面輝度銀河(Low Surface Brightness galaxy, LSB galaxy)にも分類されているといいます。低表面輝度銀河は質量全体に対して暗黒物質(ダークマター)の占める割合が高いという特徴があり、NGC 289も同様に質量の多くを暗黒物質が占めているようです。

この画像はチリのセロ・トロロ汎米天文台にあるブランコ4m望遠鏡に設置された観測装置「ダークエネルギーカメラ(DECam)」の観測データ(可視光線と近赤外線のフィルターを使用)をもとに作成されました。DECamはその名が示すように暗黒エネルギー(ダークエネルギー)の研究を主な目的として開発された観測装置で、画素数は約520メガピクセル、満月約14個分の広さ(3平方度)を一度に撮影することができます。当初の目的である暗黒エネルギー研究のための観測は2013年から2019年にかけて実施されました。

冒頭の画像はNOIRLabの“今週の画像”として2023年8月9日付で公開されています。

 

Source

  • Image Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA; Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), & M. Zamani (NSF’s NOIRLab)
  • NOIRLab - Gentle Giant Galaxy

文/sorae編集部

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